
当院ではいろんなスポーツをやっている子がきます。
ジャンルはラグビー・サッカー・バレー・アーチェリー・空手・水泳・陸上・野球などなど・・・。
その中でも小学生~中学生のジュニアアスリートの子たちのケアだったり、カラダの柔軟性に関する相談が最近増えていますかね(^^;)
今回はアーチェリーに多い首や肩の痛みについて。
スポーツやってない方にも通ずる内容なのでぜひ見て下さいね♪
結構大変!アーチェリーの実態。

アーチェリーはマイナースポーツの為、あまり知られていませんが、
長距離(60~90m)では直径122センチ、短距離(50~30m)では直径80センチの標的が使われます。
※アウトドアやインドアで距離が変わります。
※インドアでは18mとなります。
そんな遠くの的まで飛ばさないといけないため、
それなりに力の強い弓でなければなりません。
弓の引く強さを「ポンド」で表すんですが、
初心者用で20ポンドほどだそうです。
ポンドには表示ポンドと実質ポンドがあります。
表示ポンド・・・ある一定の距離まで弦を引く時に必要な力。リム(しなる部分)そのものの硬さ(元の形に戻ろうとする力)を表しています。
実質ポンド・・・選手がクリッカーを切るまで引き込んだときに必要になる力。
※ヤフー知恵袋より引用
この20ポンドというのは重さでだいたい10キロくらい。
なのでポンド数が大きいほど威力が強いってことみたいです。
では、90mの距離の的に届かせるのに必要なポンド数はというと
ネットで調べると32ポンドでもいけるとありました。
が、実際はもう少し上のポンド数なのかな(^^;)?
【32ポンド=約14キロ】
あと弓自体の重さは2.5キロくらいらしいです。
2.5キロの重りを水平に持ち上げて、
10キロ以上の力で弦を引くという動作になりますが、
それを練習では何百本と打つらしいんです。
それを的の同じ個所に当てるためには、
毎回同じフォームで打ち続けないといけません。
となると、悪いフォームで打ち続けると
カラダとしては当然ダメージが蓄積していき
「痛み」としてでてきます。
悪いフォームの代表「猫背」
その悪いフォームの代表が
「猫背」です(^^;)
その猫背の状態で無理に胸を張ろうとすると
腰が異様に反ってしまう(海老反り)子もいます。
以前にも猫背での影響についてブログを書きましたが、
普段から猫背だと、首から肩の筋肉を使ってじゃないと
弓が引けない状態になります。
それを何百と繰り返せば当然痛みます(^^;)
そうなると子どもでも長時間デスクワークをしたOLさんのような肩首がガチガチの状態になってしまいます。
最初の写真の子もそんな状態でした。
特に弓を持つ「押し手」側では首から肩にかけての筋肉が優位に働き、肩が上ってしまう状態。
どんな感じか、悪い例といい例を下に写真で説明すると・・・。


お分かりかと思いますが、一枚目が猫背姿勢での状態。
二枚目が良い姿勢でのフォームです。

この動作が出来ない子は
やはり首や肩の緊張感が強くなります。
アーチェリーだけではなく、
なんか普段から肩に力が入っちゃってる
と思っている方は多いんじゃないんでしょうか?
という方は、普段からかなり猫背になっているんじゃないんでしょうか・・・?
当院ではそういった姿勢不良をトレーニングや
リアライン・コア、ストレッチポールを使用してケアしていきます。
猫背などの姿勢不良は
日常生活のみならず、スポーツのパフォーマンスに影響があることが
ご理解いただけましたか?
前にも紹介しましたが、トレーニングでも対策できます。
が、まずはトレーニングの前に動ける身体をしっかり作らないと
トレーニングしても意味がない場合があります。
下の動画の動きが全然できない方は、
まずは動き作りを!!!
担当:髙藤潤