アスリートが持つべき柔軟性・身体操作性

重要視しているポイント

柔軟性と身体操作性はケガを減らし、障害を予防していく上でとても重要なポイントになります。

 

また、競技のパフォーマンスに対してもかなり関わってくるため、ウゴクーでは柔軟性と身体操作性を高めていくことを主に施術やトレーニング指導を行います。

 

その中でも特に重要なポーズや動作をご紹介したいと思います。

 

特にジュニアアスリートであれば何も問題なくこなして欲しい内容になるのでスポーツをやっている小学生や中学生のお子さんがみえるならやってみてください。


アスリートに必要な柔軟性

アスリートにとって柔軟性が大事なポイントとしては、

 

●動作の選択肢が増える

●組織の損傷度を抑えられる

●回復が早い

 

の3点をウゴクーでは考えております。

動作の選択肢が増える

柔軟性が十分あることでいろいろな動きを制限を受けることなく行えます。

しかし、そうではない選手は自分の柔軟性に対してツライ動きは避けたり、理想の動きやフォームとは違う他の関節や筋肉を使って代償した動作になってしまいます。

 

そういった積み重ねが負担となりケガや障害を引き起こします。

組織の損傷度を抑えられる・回復が早い

組織の損傷や回復についてですが、「硬いお皿を落とすと割れる…」のと同じで、柔軟性の差で同じ様な捻挫をしても当然柔軟性が無くて硬い方が強く損傷してしまいます。

 

また、筋や軟部組織が柔軟であることは組織内の循環も良く、負傷した際の腫れや痛みが引きやすいという事に繋がります。

 

では、数ある動作の中で特にウゴクーが重要視している「股関節の柔軟性」をチェックする動作をご紹介します。


●スネが床に対して垂直か?

●両肘が床に着けられるか?

 

この2点がポイントとなります。

このポーズが問題なく出来るのであれば、アスリートとしてある程度の柔軟性は有していると判断させていただいております。

 

この動作がそこまで辛くないなら次はコレ

写真の様に肘が伸びて、肩をしっかりと下げられればアスリートとして十分ですね♪

この動作が出来ない子に多い症状は

 

●腰痛

●下肢のケガや歪み

 

など…医学的なエビデンスは無いにしろ、経験上かなり多いです。

アスリートに必要な身体操作性

柔軟性が十分あっても、その柔軟性をコントロールする身体操作性が無ければ現場で使える状態とは言えません。

 

「身体操作性」とは?

 

ウゴクーが考えている

 

アスリートに必要な「身体操作性」とは

 

●身体の各関節や筋肉を個々に、別々に自在に操ることが出来る「分節性」

●支持基底面を意識して動けている「重心コントロール」

●それらをコントロールする。出力と脱力を並行して行える「統合力」

 

この「身体操作性」を確認する為に当院で行う動作の一部をご紹介したいと思います。

是非やってみてください。

【難易度☆☆☆】

しゃがみ込み

アスリートとして絶対的に必要な操作です。

またこのポーズや動作を「childSquat」(チャイルドスクワット)と言います。

 

ストレス無く、楽にしゃがめるというのはアスリートして必要な要素かと思います。

 

ジュニアアスリートであれば当たり前のように出来てほしいです。


【難易度★☆☆】

観音スクワット

股関節の柔軟性とある程度の筋出力が必要。

出来ない選手は日ごろから膝の動きに頼りがち。

 

下肢のトラブルが多い子は出来ないケースが多いです。


グラビティボール

腹筋の力ではなく、脊柱を柔軟に丸めることが出来ればすんなり出来ます。

 

特に上半身や肩関節・肩甲骨周囲が硬いと出来ません。

出来たらつま先を持ってチャレンジ!!


ブリッジ

肩甲骨や背中で床を押す感覚と、体幹部の柔軟性がある程度必要な動作。

 

結構できない子が多いです。

当院では1分間キープ出来るかどうかが身体をうまく使えているかどうかの判断基準としております。


【難易度★★☆】

自分の体重は支える事が出来るか?上肢でも下肢でも支えることが出来るか?といった内容です。

かえるバランス(倒立)

上肢の力ではなく、バランス感覚が大事ですが、上肢を操作していく上で重要な肩甲骨や「脇」の意識が重要になってきます。

 

当院では30秒~1分程キープ出来ることが望ましいと思っています。


シュリンプスクワット

小学校1年生の子でも出来る動作です。

 

下肢全体の操作や筋出力はもちろん、特に股関節の操作性や筋出力が重要。

 

つま先よりも前に出過ぎて踵が浮く選手は股関節が使えていないという評価になります。

 

 


【難易度★★★】

ブリッジ片手・walk系


中学生から出来なくなる子が急増する動作です。

動画の様に出来ない場合、片手を離した状態を維持するところから練習しましょう

  

肩甲骨などの上肢と体幹部の協調性があって、床をしっかりと押せる感覚が無いと出来ない操作です。

 

小学生であれば出来てほしい動作です。

シュリンプスクワットのバリエーション

シュリンプスクワットのバリエーションです。

 

【アームビハインドシュリンプスクワット】まで出来れば、十分な筋出力と柔軟性・身体操作性が備わっているのかなと思います。

 

もちろんフォームはきれいに…(笑)


ウォールスクワット

全身の連動性や協調性が備わっていないと出来ない操作。

小学生なら特に出来てほしい動作です。

 

特に必要なのは

●胸郭・胸椎の柔軟性

●股関節や背中の筋肉の操作性

となります。

  

※転倒尻もち注意※ 


いかがでしたか?

全て出来ないといけないという訳ではありません。

でも、出来た方がいいです(笑)

  

ジュニアアスリートに限らず、運動している全ての人に必要なことですね。

 

【難易度☆☆☆】の「しゃがむ」事がそもそもできないっていう方は、危機感を持っていただいた方がいいかと思います(^^;)

 

それが「小学生」・「中学生」であれば尚更です!!!